新型コロナウイルス

タンザニア大統領が死去 「タンザニアに新型コロナの感染者はいない」と発言

タンザニアのジョン・マグフリ大統領が死去した。61歳だった。サミア・シュルシュ・ハッサン副大統領が発表した。マスコミでは3月初旬から、大統領が新型コロナウイルスに感染したとの噂が流れていたが、タンザニア政府は死因について、新型コロナではないとした。
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ハッサン副大統領は国営テレビで「我われは、私たちの勇敢な指導者であるジョン・マグフリ大統領を失った」と発表し、同氏は「心疾患で亡くなった」と述べた。ブルームバーグが報じた。タンザニアでは14日間の服喪が発表された。

先にタンザニアのマスコミは、大統領が新型コロナウイルスに感染したと報じた。フィナンシャル・タイムズも、大統領は新型コロナに感染し、長い間連絡が取れないと伝えた。

タンザニアの野党指導者トゥンドゥ・リス氏は先週ツイッターで、マグフリ大統領は新型コロナに感染したと主張していた。

なお、タンザニア政府はこの情報を否定した。

コロナを否定

マグフリ大統領は新型コロナのパンデミック当初から、タンザニアに感染者はいないと述べ、制限措置に反対した。またマグフリ氏は、タンザニアは新型コロナウイルスのワクチンを購入しないと強調し、国民に祈ることなどを求め、予防対策として薬草、蒸気療法、生姜と玉ねぎを混ぜたものなどの使用を提案した。

大統領は1月末にも、当局は新型コロナウイルスワクチンの住民接種をしないと発表し、その理由として、タンザニア人が「実験用ウサギとして使われる」ことを望まないからだと指摘した。マグフリ氏はワクチンについて、危険だとし、その有効性に懐疑的な見方を示し、「白人が、機能するワクチンをつくることができたならば、彼らはエイズ、癌、結核のワクチンをすでに見つけていたはずだ」と述べた。

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