ドイツでは年齢20歳から63歳までの女性12人、男性1人にアストラゼネカ製ワクチンの接種後に血栓ができた。こうした後、ドイツでは3月15日までアストラゼネカ製ワクチンの使用が一時停止されている。
こうした事態とは反対に欧州医薬品庁は、血栓が出来た原因がアストラゼネカのワクチンによるものであることを示す十分な証拠がないとして、ワクチンの安全性を確証している。
先日、英国の医薬品・医療製品規制庁はアストラゼネカ製ワクチンは安全と主張し、ワクチンが提供されている時は接種に応じるべきだとの考えを示している。ジョンソン首相もまた、それより前にアストラゼネカ製ワクチンは安全であり、英国は国民向けの大規模な接種の継続を宣言している。
その一方でスウェーデンの感染症医の権威は、アストラゼネカ製ワクチンのもたらしうる、さらにもうひとつの深刻な副反応について指摘している。
独医薬品規制当局パウル・エールリヒ研究所の専門家らは英製薬大手アストラゼネカ社が開発したコロナウイルスワクチンの接種後に脳血栓の珍しいケースが増加しているとした。研究所の勧告を受けて欧州各国は次々とアストラゼネカの使用を一時停止とした。
一方、世界保健機関(WHO)のマーガレット・ハリス報道官は12日、ワクチンがもたらす利益は否定的なデータを上回るとし、ワクチンの使用を継続するよう各国に呼びかけていた。
これまでアストラゼネカのワクチン使用を一時停止した国は次の通り。アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フランス、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク。