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古生物学者ら 翼のある古代サメの化石発見

メキシコで古生物学者らが翼に似た長い胸鰭(むなびら)をもつ白亜紀のサメの化石を発見した。保存状態は素晴らしく、またサメのこのような形態はこれまでに確認されていないという。研究結果が学術誌「サイエンス」に掲載された。
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ナショナルジオグラフィックによると、2021年にメキシコ市バジェシージョ近郊の砕石場で、ある作業員が9500万年前の石灰層に奇妙な骨の蓄積を発見したという。後にこの発見が古生物学者の目に留まり、化石は翼のあるサメのものであると判明。2021年3月18日には化石の画像がサイエンス誌に登場することとなった。発見種はAquilolamna milarcaeあるいは「イーグルシャーク」と命名された。

世界最大の光るサメが見つかる
世界最大のエイ「マンタ(オニイトマキエイ)」と同じく、イーグルシャークは極め長く細い胸鰭を特徴とし、研究サンプルの場合、は体長1メートル65センチに対して翼を広げると1メートル90センチになる。ジンベイザメやイタチザメなどに典型的な、上部がよく発達した尾びれもある。その解剖学的特徴から、サメとエイの両方の形態学的特徴が組み合わさったキメラの外観ができたとされている。

論文執筆者らは、イーグルシャークの動きは比較的ゆっくりだったと推定。長い胸鰭と尾ひれを使い、水の層を滑るように泳ぎ、口を開いて浮遊プランクトンを集めていたとしている。

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