伊五輪委員会の代表は、イタリア側の反応について「我々はIOCの決定を尊重する」と語った。
20日、IOCとIPC(国際パラリンピック委員会)、日本政府、東京都、大会組織委員会の5者会談が行われ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を懸念し、今夏の東京五輪・パラリンピックは外国からの観客の受入れを見送ることで正式に決定した。
IOCのトーマス・バッハ会長は「今回の決定に関し、委員会は世界の五輪ファンの気持ちを理解しているが、安全を優先させなければならない」と述べた。
イタリアでは今年1月、IOC から東京五輪への資格停止処分を受ける可能性が浮上した。
2019年8月、伊議会は伊五輪委員会を改革する権限を政府が持つという法案を可決。資金の管理など、スポーツ組織が持っていた権限が政府に受け渡されるという決定が問題視されていた。
IOCは伊政府が伊五輪委員会の独立性を認めていないとし、五輪憲章の原則に反していると警告した。
そこで伊政府は、伊五輪委員会の独立性を保障する法案を承認し、資格停止処分を回避した。
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