梶山経産相はグロッシーIAEA事務局長に対し、3月11日に福島第1原発の事故から10年を迎えたことを踏まえ、IAEAの協力に感謝するとともに、今後の廃炉作業に関し、国内外に対する信頼性・透明性を高めるためにIAEAの継続的な協力を求めた。
特に処理水について、現状と安全性について国内外への発信を希望したうえで、1)調査団の派遣、2)環境モニタリングの支援、3)国際社会に対する透明性の確保において協力を要請した。
グロッシー事務局長は上記3点について、全面的に協力し、引き続き支援を行う用意があると返答した。
日本経済新聞によると、福島第1原発の敷地内には1000基を超えるタンクがあり、汚染水から主要な放射性物質を取り除いた処理水をため続けている。処理水は薄めて海に放出することが国際的には認められているが、地元の漁業関係者を中心に風評被害を懸念する声が強いという。日本政府は処分方法の決定時期を明らかにしていない。
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