ブルームバーグによると、新しい指針はワクチンの供給が遅れている国に対する輸出停止を簡素化するという。また、欧州委員会(EC)はワクチンを輸出する際に、ワクチン供給を求める国のワクチン接種率のデータを論拠とする見通し。接種率が高い地域への輸出を阻止する可能性がある。
同紙は、新しい指針が国際メカニズム「COVAX」の供給に影響を与えることはないとしている。
ECのマロシュ・シェフチョビッチ副委員長は23日、EUは供給不足のため英国とスウェーデンの製薬会社アストラゼネカに対する輸出制限を含めた法的措置を取らざるを得ないと発表した。同時に、EUは域内で生産されたワクチンの輸出を完全に禁止するつもりはないが、生産者側には契約通りに納入を完了することを、相手国には透明性と相互性を求め、輸出管理を続ける意向だと述べた。
ワクチンの供給と輸出管理については、25日から26日に開催されるEUオンラインサミットで議論される。
先に、ウルズラ・フォン・デア・ライエンEC委員長は、英アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて、同社がEU諸国に対し合意したワクチン供給量の一部しか納めていない状況であることを踏まえ、EUからの輸出を禁止する可能性があると明かした。
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