トゥクタミシェワ選手は世界選手権で金メダルを獲得したロシアのアンナ・シェルバコワ選手(16)に次いで銀メダルを手にした。3位には同じくロシアのアレクサンドラ・トルソワ選手(16)が滑り込んだ。
銀メダルという結果についてトゥクタミシェワ選手は記者団に対して次のように語った。
金じゃないからと言って悔しくはない。点数差は大きかったし。2位はうれしい。これはとても大きな意味があるから。フリップで転倒してメダルは遠ざかったと思っていたし、サーシャ(トルソワ選手:スプートニク日本編集部)の演技も見ていなかった。だから、3位以上確定、メダルが手に入ると分かって、感情がこみあげてきた。
この日、トゥクタミシェワ選手は練習を早めに切り上げていたが、これについては「必要なことはすべてやったから、エネルギーを無駄遣いしないことにした」とコメントした。
大会後の記者会見でトゥクタミシェワ選手は北京冬季五輪に向けての意気込みを語った。
この1年は楽ではなかった。世界選手権で銀が取れたことで、ひたすらモチベーションと力がわいてきた。次のシーズンに向けてよいスタートを切って、五輪に選ばれたい。五輪前のシーズンに世界選手権に出場して銀メダルが取れたことはうれしい。
世界選手権では表彰台をロシア勢が占めたことにより、女子シングルのロシア代表チームは2022年北京五輪冬季大会で最大の出場枠(3枠)を確保した。
シェルバコワの最大のライバルだった日本の紀平梨花はFSの演技が振るわず、総合で7位に甘んじた。SPの得点は予想より低かったと言っていた坂本花織選手は、逆にFSは盛り返し、137.42点を獲得して、総合207.80点。6位に入って、紀平(205.70)の上位に立った。宮原知子選手はFSは112.31点で総合は19位(172.30点)。