アリアンツは、スエズ運河の遮断はサプライチェーン(供給網)の混乱につながると説明した。エバーギブンの離礁作業に1週間かかった場合、世界貿易の伸びは年間で約1.4%ポイント低下する可能性があり、これは2300億ドルの損失を意味するという。
アリアンツによると、スエズ運河の遮断によって世界貿易は1日あたり60億ドルから100億ドルの損失を被る可能性がある。2019年には1万9000隻以上の船舶がスエズ運河を通過し、12億5000万トンの貨物を輸送した。これは世界貿易の約13%にあたる。
バーギブン号を保有する日本の正栄汽船は26日、「日本時間で27日夜の離礁を目指している」と表明した。
スエズ運河の管理当局は25日も離礁作業を続け、タグボート8隻が参加し、掘削機も使用して運河の一方の岸にめりこんだ船首部分を引っ張り出すために泥や砂などの除去を行った。
スエズ運河では、合計4億ドル(約437億円)超分の石油を積んだタンカーが立ち往生している。
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