先に国連のアリス・ンデリトゥ・ジェノサイド防止特別顧問とミシェル・バチェレ人権高等弁務官は、ミャンマー国軍が27日に児童7人を含む107人を殺害したと発表していた。
バイデン大統領は記者団に対し、ミャンマー国軍による弾圧を批判する発言を行った。
これは非道だ。何があろうとも許しがたい。私が受け取った情報によると、多くの人が何の根拠もなく殺害された。
ミャンマー国軍は27日を1945年の日本軍との戦いの記念日として、首都ネピドーでパレードを行った。軍のトップ、ミン・アウン・フライン将軍は選挙実施と民主主義への移行をあらためて約束した。
ミャンマーでのクーデター
ミャンマーでは2月1日、クーデターが発生。このクーデターで国軍はウィン・ミン大統領、アウン・サン・スー・チー国家顧問や与党・国民民主連盟の指導者を逮捕した。
このクーデターにより、ミン・アウン・フライン将軍が事実上の国家指導者となった。同将軍は1年間の非常事態を宣言し、ミン・スエ副大統領が大統領代行に就任した。
政権を掌握した国軍は、非常事態宣言が解除された後に総選挙を行うとの意向を表明した。国軍は前回の総選挙の結果を再び確認し、新たな総選挙の投票によって合法的に選出された政党に政権を譲渡する。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ミャンマー国軍によるクーデターについて、同国で達成された民主化の進展を損なっているとの懸念を示している。