クック氏は29日にEMAの医薬品安全性委員会の会議が行われ、これに様々な医療分野の独立した専門家らが参加したことを明らかにした。
クック氏は次のように語っている。「現段階では専門家らは我々に向かって、こうした稀有なケースを説明するための年齢、性別、医学的特徴などリスクとなる要因を特定できていないと言っている。薬との関連も特定できなかった。だがこれを除外することはできない。このため調査は続けられている。」
アストラゼネカ社製ワクチンの問題点
これに先立ち、欧州医薬品庁(EMA)は、EUの多くの国でアストラゼネカ社のワクチンを接種した患者が、その後血栓塞栓症の合併症を発症した症例について調査していると発表した。オーストリア、エストニア、リトアニア、ラトビア、ルクセンブルグ、デンマーク、ブルガリア、ノルウェー、アイスランド、スロベニア、キプロス、イタリア、フランス、ドイツ、スペインなど欧州の多くの国で、アストラゼネカ社のワクチンの使用が停止している。18日にEMAが使用継続の勧告を出し、その後多くの国で接種が再開された。ノルウェーは今週、アストラゼネカ社のワクチン接種の再開に関する決定を下す予定。
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