アストラゼネカのワクチン輸出停止 アフリカの接種計画に影響を与える恐れ

インドは英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの輸出を一時的に停止しているが、これはアフリカのワクチン接種計画に影響を与える恐れがある。ロイターが報じている。
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先週、2人の関係者が同通信社に、インドの血清研究所(SII)がアストラゼネカのワクチンの輸出を延期したことを伝えている。

アフリカ疾病管理予防センターのジョン・ンケンガソン所長は、このインドの決定は、アフリカでワクチンを継続的に接種する計画に間違いなく影響を及ぼすと指摘している。

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同氏によると、アフリカ連合は2021年末までにアフリカ大陸の人口20〜30%にワクチンを接種する計画を立てていたという。ワクチンの接種が遅れれば、この目標を達成することはできないと述べている。

アフリカでは、新型コロナウイルスの感染例が425万件、ウイルスによる関連死が11万2000件報告されている。

また、アフリカ連合は、加盟国が接種率60%を達成するために必要なワクチンを確保できるようメーカーと交渉しており、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンは29日、最大4億回分のワクチンをアフリカ連合に供給することを発表した。

ンケンガソン氏によると、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンは6月か7月に到着し始める予定で、これによりアストラゼネカのワクチン輸出停止によるワクチン不足は緩和されるという。

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