初の火星用ヘリ パーサヴィアランスから離れ、自力飛行へ準備完了

NASAの火星ローバー「パーサヴィアランス」と火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の開発者らはパーサヴィアランスから送られた写真から、ヘリが依然としてローバーの下に位置してはいるものの、すでに移動用のポジションから作業体制へ移行したことを確認した。インジェニュイティはおよそ13センチメートルの高さの火星の表面に自力で出るために最後の充電を行っている。
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火星からの写真を見ると、ヘリは垂直ポジションにあり、4本の足を全てまっすぐに延ばしている。パーサヴィアランスとインジェニュイティはボルトと充電用のワイヤーでつながっており、ボルトはインジェニュイティが離れる瞬間に抜けることができるようにしめてある。

​パーサヴィアランスとインジェニュイティが離れると、インジェニュイティの唯一の燃料源は、太陽電池で充電される内蔵の小型バッテリーのみとなる。インジェニュイティが離れる瞬間、最初の数秒はパーサヴィアランスはヘリに道を開け、空へと飛び立たせるために自動的にバックすることになっている。

インジェニュイティが火星の天空に最初に飛びたつのは計画では4月8日。インジェニュイティは10メートルほど上昇し、数秒間の飛行の後、着地する。これがプログラミングされたインジェニュイティの自力作業時間だ。NASAがインジェニュイティを学術目的の使用に成功させた場合、パーサヴィアランスよりも遥かに広範囲の火星の表面を把握することができる。

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