ミャンマー 軍と市民の衝突による死者が570人に

抗議市民と治安維持機関の衝突が続くミャンマーでは、2月1日の軍事クーデター後の死者数が570人に達した。現地の政治犯支援協会が5日、サイト上に発表した。
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同協会のデータによれば、現在、2728人の抗議市民が拘留されており、そのうち38人は禁固刑が下され、さらに443人に逮捕状がだされている。

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先日の報道では、軍事クーデターによる最年少の犠牲者は6歳の女児。女児は自宅が襲撃された際、父親に駆け寄ったところを射殺された。4月2日の段階で43人の子どもが殺されている。

ミャンマーでのクーデター

ミャンマーでは2月1日、クーデターが発生。このクーデターで国軍はウィン・ミン大統領、アウン・サン・スー・チー国家顧問や与党・国民民主連盟の指導者を逮捕した

このクーデターにより、ミン・アウン・フライン将軍が事実上の国家指導者となった。同将軍は1年間の非常事態を宣言し、ミン・スエ副大統領が大統領代行に就任した。

政権を掌握した国軍は、非常事態宣言が解除された後に総選挙を行うとの意向を表明した。国軍は前回の総選挙の結果を再び確認し、新たな総選挙の投票によって合法的に選出された政党に政権を譲渡する。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ミャンマー国軍によるクーデターについて、同国で達成された民主化の進展を損なっているとの懸念を示している。

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