この研究は、23万6000人の元感染者を対象に行われた。研究者らは、最初に感染と診断されてから6ヶ月後に、14種類の神経障害または精神障害という形で発症したかどうかを調査した。
その結果、新型コロナ感染者は、インフルエンザなどの呼吸器系の病気に感染した人たちと比べて、脳の活動に異常が現れる可能性が高いことが分かった。
その研究論文では、「新型コロナウイルスと診断された患者23万6379人のうち、その後の6ヶ月間に神経疾患または精神疾患と診断された割合は33.62%だった」と述べられている。
最も多かった診断名は?
最も多かった診断名は、不安障害(感染者の17%)と気分障害(14%)。これ以外の診断はあまり多くないが、虚血性脳卒中が2%、物質使用障害が6.5%、不眠症が5%、認知症が0.7%だった。しかし、これらの割合は新型コロナ感染でより重く、ICUで治療を受けた人の間で高くなっている。全体では、調査対象者の13%が精神疾患や神経発達障害に関する診断を初めて受けていたことが分かった。
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