北朝鮮でリモート教育の担当者が成果出せず処刑=マスコミ

北朝鮮指導部はリモート教育を推進する教育省の非常設委員会が然るべき成果を出さなかったとし、同委員会の議長を処刑した。デイリーNKが消息筋による証言をもとに報じた。
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報道によると、2020年に誕生した遠隔教育法の実現を任された教育省非常設委員会の議長が3月上旬に処刑されたという。同委員会は教育省の直轄で、パク氏(50)という高官が議長の座にあった。この委員会では、大学教授およそ20人が委員に選ばれていた。

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非常設委員会は2020年に設立されたものの、何ら成果を出すことはできず、形式的な会議を繰り返してきたとのこと。また、会議ではパク氏と関係の深い委員らが党指導部の政策を批判する発言を行ったとされる。特に、遠隔教育法の実現に必要な施設や機材が無いとして、一部の委員らは不満を訴えていたとのこと。パク氏も指導部に要請を行っていたものの、特段の指示はなかったという。党の対応に不満を抱くパク氏の言動が指導部に漏れ、「教育分野で党と革命に対立する分離主義の活動に関与した」としてパク氏は3月第2週目に処刑された模様。

非常設委員会は2020年6月に設立された。消息筋によると、中央委員会は非常設委員会を構成するほかの委員らの「イデオロギー調査」を4月中に完了するという。非常設委員会はすでに再編成され、議長にはパク氏を密告した金日成総合大学の学長が就任した模様。

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