バイデン大統領は会談後に行った国民向けの演説で、「ウクライナとの国境、および占領されたクリミアにおけるロシア軍の増強に懸念を示した」と発言した。また、プーチン大統領に対し、ウクライナ情勢で事態をエスカレートさせないよう呼び掛けたという。
バイデン氏は、「あらゆる軍事行為を控えるよう要請した」、「いまは緊張緩和させるべきだ」と発言し、「ウクライナの主権と領土保全」に対する支持を改めて表明した。
また米国とロシアは大国として国際情勢の安定に多大な責任を持つと発言し、共同すべき分野として新戦略兵器削減条約(新START)の延長についても言及した。
仮に(プーチン大統領との:スプートニク日本編集部)サミットが実現すれば、もちろん、実現するとは思うのだが、その暁には米国とロシアは戦略的安定に関する対話を開始し、軍備と安全保障の管理に向けて協力したい……我々はロシアと米国の協力が必要とされるような、グローバルなチャレンジに対応する用意があるが、そこにはイランと北朝鮮に端を発する核の脅威、このパンデミックに対するグローバルな勝利、そして気候変動という存在を賭けた危機に対する対応が含まれる。
このように、バイデン大統領はロシアとの協力が必要な分野については力を合わせる必要性について国民に理解を求めた。
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