シンガポール、息を用いた新型コロナ検査開始へ

シンガポール当局は、吐き出された息(呼気)を用いて新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる新たな検査機を空港に設置するほか、大規模なイベントでもこの検査機を使用する計画。試験では検査機の高い精度が示された。ザ・ストレーツ・タイムズが20日、報じた。
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検査機TracieXは、臨床試験で陽性か陰性かを約95%の精度で示したという。これはPCR検査の精度にほぼ匹敵する。検査費用は約20ドル(約2160円)と既存の新型コロナ検査よりも安価であり、さらに結果は2分以内にわかるという。

​TracieXは、国立感染症センター及びチャンギ国際空港ですでにテストモードで稼働を開始しており、空港に到着した乗客はこの方法で検査を受けることができる。

TracieXは6月より量産が開始される見込みで、第一段階では月生産およそ20万台、その後は月生産200万台まで増やす計画。

開発者らによると、吐き出される息にはヒトの細胞における生化学反応の結果として形成される揮発性有機化合物が含まれており、TracieXは呼気の化学的成分の変化を測定するという。

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