米国、イラン核合意への復帰目指す

ウィーンで開催された会談で米国とイランは直接的に交渉を行わなかったものの、イラン核合意への復帰に向けた取り組みについての理解は深まった。米国務省のネッド・プライス報道官が21日のブリーフィングで表明した。
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プライス報道官はイラン核合意への復帰に向けた取り組みについて、ブリーフィングで次のように発言した。

米国にはイラン核合意に合流するため、何をすべきかという点について理解がより深まったし、イランにも同様の理解がある……しかし、この点を明確にするということはコンセンサスがあるということではない。

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米国とイランの交渉についてプライス報道官は、「多くのラウンド」にまたがるとし、「我々はまだ終わりには遠く……克服すべき多くの困難がある」とコメントした。

また、米国はイラン核合意への復帰に向けて解除する用意がある制裁のリストをイラン側に渡したという。解除する制裁の詳細についてはコメントしていない。なお、トランプ政権はイランへの制裁を「テロ」の枠組みで発動したことから、解除に向けた手続きが困難であるとして、前政権の政策を批判した。

ただし、将来の政権が引き続きイラン核合意への参加を希望するかについては保証できないと釘を刺した。また、イラン核合意に関係のない制裁については引き続き有効であるとした。

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