ブルームバーグが環境学者らに調査したところ、海洋でのサケの個体数は急激に減少し続けている。学者らの調べでは過去8-10年での減少率は2-8%で、種類によって減り方は異なる。科学者らは気候変動と壊れやすいエコシステムへの人間の介入がサケの減少を促していると見ている。
河川のダム建設、規制されない捕獲が原因でアトランティックサーモンやタイセイヨウダラの個体数はすでに激減してしまっている。科学者らはこれと同じことが太平洋に生息するサケ類に起きるのではないかと危惧を表している。
2020年、アラスカ付近の海域では捕獲量が56%も激減し、2億9520万ドルとなった。この激減はロシア(大半が首都モスクワ)にも米国にも大打撃となった。なぜならば太平洋全域のサケの捕獲量の85%をこの2国に消費しているからだ。
サケ激減は地元のエコシステムの食物連鎖の末端にいて、サケを河川で捕獲するクマやワシにも大打撃となっている。
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