追放されたマウロ・モランディ氏が島への移住を決めのは1989年。BBCの報道によれば、かつてモランディ氏は移住を決意した理由について、「消費主義、イタリアの政治状況と、私たちの暮らす社会の多くのものが自分をいら立たせた」と語っていた。81歳の「ロビンソン・クルーソー」は文明から遠ざかり、「自然に近いところで、新たな暮らしを始めたかった」と付け加えた。
モランディ氏の話では、友人とともに航海している時にラ・マッダレーナ諸島の1つ、ブッデリ島を知り、移住を決意した。モランディ氏が住み着いた家は第2次世界大戦中に無線局として使われていたもので、これを違法に修繕を行ったことを咎め、当局は追放を試みていた。
数年前、島の所有者である企業が破産し、島が国有地となると、モランディ氏のもとには強制移住の警告が舞い込んだ。2013年、モランディ氏の存在を知ったニュージーランド人のビジネスマンのマイケル・ハーテ氏が同氏を助けようと島を買い取ろうと試みたものの、イタリア当局は首を縦に振らなかった。
モランディ氏は現在、ラ・マッダレーナ島の町はずれにある小さな家に移住nしている。伊政府に対してモランディ氏の救済を訴える請願書には7万4000人以上が署名している。
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