過激派やテロリストは第二次世界大戦中のナチスのイデオロギーの多くを利用しようとしている=プーチン大統領

ロシアの首都モスクワで9日、対ナチス・ドイツ戦勝76周年を記念する軍事パレードが行われた。パレードには、軍人1万2000人以上、軍用車両190両以上、ヘリコプターや航空機76機が参加した。
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パレードの終わりにロシアのプーチン大統領が短い演説を行い、「戦争は非常に多くの耐え難い試練、悲しみ、涙をもたらした。これを忘れることは不可能だ」と述べ、約1世紀前に欧州の中心部で「巨大なナチスの獣がおごり高ぶり、力をつけた」ことに言及した。

​プーチン大統領は「人種的および民族的優位性、反ユダヤ主義、反露のスローガンはますますシニカルに聞こえ、世界大戦に向かうのを止めるように呼びかけた合意は簡単に消された」と述べた。またプーチン大統領は、現在「さまざまな種類の過激派や国際テロ組織」が、「自分たちの優位性に関するばかげた理論にとりつかれたナチスのイデオロギーの多く」を利用しようとしていると指摘した。

プーチン大統領はまた「今日、我われは、残党の懲罰者らとその追随者たちの集まり、歴史を改ざんしようとする試み、その手で何十万人もの一般市民の血を流した裏切り者や犯罪者を正当化する試みを目にしている」と述べ、「ロシア市民は、これらすべてがどこへ行きつくかをよく知っている。それぞれの家族が、勝利を勝ち取った人々の記憶を大切に残している。私たちは常に彼らの偉業を誇りに思うだろう」と述べた。

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