同紙の報道によれば、米国は軍隊やドローン機、戦闘機、大砲を配備しておくための基地を必要としている。これはアフガニスタン政府の支援と「タリバン」の抑制に欠かせないとされる。
米国は中央アジアの基地に軍を配備することで照会を行ってはおらず、現在のところこの案は国防省や国務省、ホワイトハウスでの検討段階にある。報道では、中央アジア各国はロシアや中国の影響とバランスをとることを望んでおり、ロシアと中国の政府自体は、地域の安全保障における米国政府の関心を共有することを確認している。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、米国のアフガン和平担当特別代表を務めたザルメイ・ハリルザド氏が5月にウズベキスタンとタジキスタンを訪問し、アフガニスタンの情勢について議論を行なっている。報道では、ウズベキスタンとタジキスタンは地域で紛争が拡大する可能性を懸念しているという。また、同紙は両国には米国の基地が過去に存在したと指摘。米国はアフガニスタンでの作戦遂行や軍の配備にこれらを活用していた。米国は2005年にウズベキスタンの基地を放棄し、その約10年後にキルギスの基地を放棄している。
4月に米国のジョー・バイデン大統領は、アフガニスタンからの北大西洋条約機構(NATO)軍撤退の最終期限は、同地域へ進行する原因となった米国での同時多発テロから20年目の2021年9月11日と強調した。
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