イラン 20歳の男性、ホモセクシュアルを恥とする親族に殺害される

イランの男性アリ・ファゼリ・モンファレドさん(20)が、家族の名誉を守る「名誉殺人」で親族に殺害された。アリさんがホモセクシュアルだと知った親族による決定で、従兄弟2人と血縁者1名が殺人を実行し、頭を切り落とした。地元ラジオ局の報道をもとに「Iran International」が伝えた。
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親族は自宅に送られてきた徴兵通知の内容からアリさんがホモセクシュアルであると知った。アリさんは徴兵を逃れるために自身をホモセクシュアルと報告していた。

アリさんは家族とは離れて暮らしており、この日は書類を取りに自宅に戻った。親族はアリさんを車に連れ込み、殺害を実行。アリさんの母親に遺体の在処を電話で知らせた。

​3人の実行犯は拘束されているという。人権保護団体は今回の事件に憤慨し、国に対して、国が性的マイノリティを社会的攻撃から守らないだけでなく、社会におけるこのような反感を奨励していると非難している。

「名誉殺人」は主にムスリム諸国において、親族の恥になる行為に対して、親族の手で行為者を殺害するもので、その対象は女性になることが多い。恥の行為としては、イスラム教で禁じられている不義密通、婚前交渉、レイプ、ホモセクシュアルな関係などが考えられる。

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