イスラエル国防軍の発表によると、空軍部隊と陸軍部隊がガザ地区への攻撃を開始した。リアノーボスチ通信は取材を試みたものの、イスラエル国防軍は攻撃の詳細を明らかにしなかった。
地上作戦開始を受けてイスラエル政府は14日未明、ベンヤミン・ネタニヤフ首相のコメントを発表した。ネタニヤフ首相はこの地上作戦について言及した中で、「必要な限り継続する」と指摘した。
ハマス(イスラム抵抗運動:スプートニク日本編集部)は自らの命で高い代償を払うことになると私は言っていた。我々はその代金を回収しているだけであり、これを積極的に行うつもりだ。最後の言葉はまだ発されていない。この作戦は必要な限り継続する。
ガザ地区では13日夜、イスラエル国防軍による地上作戦が開始される可能性が高いとして、境界付近に暮らす住人が避難を開始していた。パレスチナの社会活動家、マナル・ザーニンさんがリアノーボスチ通信の取材で明らかにしたところによると、境界付近の住人ら、数百人が安全な市街地へと避難を始めていたという。いずれも市街地の学校に避難しており、そうした施設は避難した市民であふれかえっているとのこと。
また、地上作戦の開始前にイスラエル空軍はハマスの拠点と武器庫に空爆を実施していた。
空爆された拠点には治安維持部隊の幹部と関連の部隊が待機していたと見られている。
10日の夜、イスラエルとガザ地区の境界線の状況が急激に悪化した。現地では、イスラエルの集落地に向けてほぼ継続的にロケット弾が発射されている。またイスラエルはガザ地区を攻撃し、ハマスとイスラム聖戦の軍事目標を破壊し、現場にいた高位の指揮官を含む複数の過激派を殺害した。
イスラエル側は、ある戦闘で一般市民6人が犠牲になったと発表。一方、イスラエルの攻撃によりガザ地区ではすでに103人が死亡し、580人が負傷したと現地保健省は発表している。犠牲者には27人の子どもと女性11人が含まれる。
この間、イスラエルがガザ地区の軍事拠点600ヶ所へ攻撃を行なったことが報じられている。
ここ数日の間に、ガザ地区からイスラエルに向けて少なくとも1750発のロケット弾が発射されたことが明らかになった。