サイバー攻撃により米国のガソリン価格が2014年以来の記録的高値に

米国ではパイプライン最大手「コロニアル・パイプライン」へのサイバー攻撃が7日に発生して以来、13日までのガソリン平均価格が1ガロン(3.8リットル)あたり7セント上昇し、3ドル2セントに達した。これは2014年10月以来の記録的高値となった。米国自動車協会(AAA)が発表した。
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パイプラインが稼働を停止して以来、米国ではガソリン代が平均して7セント上昇し、平均価格は3ドル2セントに達した。AAAによると、ガソリン価格は今後数日間、変動を続けるものの、停止していたパイプラインの稼働再開により徐々に安定してくるという。

供給不足は特に南部のテネシー州やジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州で深刻だという。ただし、ガソリンの備蓄は十分にあるとして、AAAは冷静な行動を市民に呼び掛けている。

サイバー攻撃を受けたコロニアル・パイプラインはシステムを復旧し、すでに操業を再開している。

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パイプラインに対するサイバー攻撃

米国のパイプライン最大手「コロニアル・パイプライン」は7日、同社のシステムがサイバー攻撃にあったことを発表した。米運輸省は10日、サイバー攻撃によるコロニアル・パイプラインのシステム停止を受け、南部テキサスや東部ニューヨークなど18の州に緊急事態を発出した。

米連邦捜査局(FBI)は身代金を要求する集団「ダークサイド」によるサイバー攻撃がロシア領内から実施されたと断定しており、米国政府はロシア政府に対し、「責任ある行動」を取るよう呼び掛けた。ワシントン・ポスト紙の報道によると、コロニアル・パイプラインは身代金の支払いを拒否したという。

一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア政府がこの事件について米政府と対話の姿勢を取るかという質問に、「米国はサイバー犯罪対抗への協力を拒否している」と指摘した。

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