イスラエル・メディアの報道によるとエジプト政府は近東における衝突地域の停戦交渉について、20日朝6時に開始することを提案したという。その際、ハマスは交渉に同意していると報じられていた。
一方、ハマスのスポークスマン、エル・レシェク氏がツイッターに投稿したところによると、ハマス側は停戦交渉に応じないという。
相手国のメディアはハマスが木曜日の停戦交渉に応じると報じたが、これは正しくない……いかなる協定もなければ、停戦に向けた具体的期日に関する合意もない。
ハマス側は仲裁国による協力を評価しており、仲裁国は「パレスチナ国民の要求を理解している」とツイッターに記した。
なおイスラエル国防軍側の発表によると、パレスチナのガザ地区からはこれまで3700発以上のロケットが発射されたという。そのうち570発はガザ地区内に落下した。
イスラエル国防軍の防空システム「アイアンドーム」の成功率は90%近くに達するとのこと。
パレスチナ・イスラエル間の2021年の軍事衝突
パレスチナとイスラエル間の紛争は5月初旬、東エルサレムで激化し始めた。イスラエルの司法は、東エルサレムの神殿の丘付近とシェイフ・ジャラフ地区の2か所に居住するパレスチナ人らに対し、5月10日に立ち退き令を用意していた。
この立ち退き令を背景に現場で起きた騒乱は、5月7日にはとうとうイスラエル軍との衝突にまで発展したため、立ち退き令の実行は6月8日まで先送りされた。
5月10日、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは、イスラエル政権に対して無秩序を招いたとして、エルサレム地区からの軍の撤退を要請。その後、イスラエル側に数十発のミサイルを撃ち込んだため、イスラエルもこれに応酬し、双方の武力衝突は激化した。
5月10日からの武力衝突でガザ地区からイスラエル側にはすでに数千発のミサイルが撃ち込まれており、これに対してイスラエルも数百発のミサイルを発射して応戦している。双方に多くの死傷者が出ている。