オープンスカイズ条約は、批准国らに対し、相互の領域の上空飛行を許可し、軍事活動を監視しあう仕組みとして知られている。
19日、ロシア議会下院(国家会議)はオープンスカイズ条約からの離脱を全会一致で採択した。これを受けて、米国務省報道官は、条約からのロシアの離脱は疑問を生じさせる問題の一つであるとの立場を示し、こうした状況が続いている限り、米国はロシアが条約への復帰に向けた行動をとるよう呼びかけるとした。また報道官は、米国は今後の条約への参加について決定を下していないと述べ、条約に関する問題について積極的に調査し、同盟国やパートナー国と協議を行っていると語った。
また報道官は、ロシアが条約の違反を改めず、離脱を決めたことはきわめて残念だとの見方を示した。ロシアはこれより前、条約の条件に違反しているとの非難を否定していた。