フィギュア特集

世界選手権2冠の露スルツカヤ フィギュア界の性的虐待にコメント

フィギュア世界選手権2冠のロシアのイリーナ・スルツカヤ氏(42)はフィギュア界における性的虐待(セクシャルハラスメント)についてコメントした。コムソモリスカヤ・プラウダ紙が報じた。
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スルツカヤは次のようにコメントしている。

「とんでもない。私たちのところにいるのは15歳の子らですよ。そんなことあるわけないでしょう?! フィギュアにはそういうことはありません。これは厳しく、調整が実に難しい種目なんです。もし誰かと寝なければ道が進めなかったとしても、それをやったところでリンクに出ることも、3回転、4回転のジャンプを跳ぶこともできません。ドーピングにも全く同じことが言えます。この種目は謎めいている以上のものです。もし今、あなたに大量のドーピング剤を与え、あなたがスケート靴を履いてリンクに出たとしても、結局何もできませんよ。」

スルツカヤは2002年のソルトレイクシティ五輪で銀、2006年のトリノ五輪で銅の他、2002年、2005年の世界選手権では2度の金を獲得している。2006年に引退した。

2019年末、欧州選手権ペア・チャンピオンの仏のモルガン・シプレ選手が2年前、当時26歳の時に13歳の少女に対して卑猥な映像を送るなど、セクシャルハラスメントをはたらいた容疑が明るみになった。最終的にこの事件をきっかけにシプレ選手は引退を表明している。

また2020年2月にも同じく仏で2000年世界選手権のペア銅のサラ・アビトボル氏がセクハラ被害者へ支援を行なうための団体を設立すると発表した。アビトボル氏は、15歳から17歳の時に数回にわたりコーチであったギレ・ベイヤー氏から性的虐待を受けていたと告発した。

フランスのスポーツ省は公式サイトで、2020年のスポーツにおける暴力防止キャンペーンの一環で400人余りに虐待やセクハラ疑惑があると発表した。


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