発表によると、サンダース議員は20日、総額7億3500万ドルの精密誘導兵器をイスラエルに輸出する米国政府の決定を阻止するため、他の議員らと共同で決議案を用意した。
報道によると、 連邦議会は 5月5日の時点でこの取引については正式に通知されていたという。これはイスラム原理主義組織「ハマス(イスラム抵抗運動)」がイスラエルにロケット攻撃を開始する1週間前のことだった。
報道によると、連邦議会の議員は取引に関する通知が正式に行われてから20日以内であれば、政権の決定を批判する決議案を用意することが認められている。ただし、決議案に強制力はない。
パレスチナでは多くの民間人がイスラエルによる攻撃で犠牲になっていることから、一部の民主党議員はイスラエルに対する軍事支援の必要性を疑問視している。
サンダース議員の決議案が上院で過半数の票を獲得すれば、大統領は決議案を審議する流れとなる。仮に大統領が拒否権を発動する場合、決議案を発動するには上院・下院ともに2/3以上の票が必要となる。
先にサンダース上院議員は、米国の支援が「人権侵害」のために利用されるべきではないとして、イスラエルへの軍事支援を見直す必要性を呼びかけていた。
イスラエル国境とガザ地区の情勢は5月10日夜に激化。21日の情報によると、交戦が始まって以来、ガザ地区からイスラエルに向けて合計4340発のミサイルが発射されたが、その多くがミサイル防衛システム「アイアンドーム」によって迎撃された。最新情報によると、イスラエルでは12人が死亡、約50人が重体。
また、イスラエルが報復として行った空爆によるパレスチナ人の死者は230人に達し、その中には子ども65人が含まれている。負傷者は1900人を超えている。