露米関係の改善は期待できるのか?

先週、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と、米国のアントニー・ブリンケン国務長官が、アイスランドのレイキャビクで会談を実施した。ロシアの専門家たちは、多くの対立が見られる二国間関係を背景に、両国間の対話が行われたという事実そのものが非常にポジティブなニュースであると評価している。
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ロシアに圧力をかけることは無意味なのか?

何が、米国にロシアとの激しい対立を避けさせたのだろうか?政治学者で、ロシア政府付属金融大学の助教授のゲボルグ・ミルザヤン氏は、米国は、ロシアにこれ以上圧力をかけても意味がないということを理解したのだろうと指摘する。

「米国はロシアに対し、思っていたような効果を引き出させる―つまりロシアの外交路線を変えさせるほどの『圧力を』かけることができずにいます。また米国自身の国際的な権威や立場が弱まっていることも圧力をかける意味がないことの要因となっています。さらに少なくとも、ロシアと中国が接近しているということは米国にとって大きな問題であり、脅威となっています。しかも、バイデン大統領は、トランプ前大統領と比べ、こうした脅威に対抗し、米国が望んでいるような外交政策を行うだけの十分な資源を持っていません。中国はかなり積極的な行動を取るようになり、欧州諸国は独自路線を強化し、新型コロナウイルスの感染拡大は西側の世界が思っていたほど団結していないことを露呈しました。ですから米国はロシアとの関係、そして国際関係の新たな土壌を慎重に『手探りで模索している』のです。

選択的協力

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一方、欧州・国際問題総合研究センターのドミトリー・ススロフ副所長は、今回のラブロフ外相とブリンケン国務長官との会談は、米国がロシアとの関係を近づけたいと望んでいることの現れだと述べている。

「レイキャビクでの会談の雰囲気はこのことをはっきりを示して見せました。アンカレッジで開かれた米中の外交トップ会談と比べてもこれは明白です。ブリンケン国務長官は、米中会談のときのように、冒頭からロシアを非難するようなことはしませんでした。ですから、2人の対話は最初から、関係の緊迫化を避け、必要なところで選択的に協力する道を探るという姿勢を感じさせるものでした。両国が協力できる優先的な分野としては、戦略的安定、核不拡散、気候問題、北極圏の問題、疫病対策などが挙げられます」。

露米関係のリセットはまだ先

その上で、ドミトリー・ススロフ副所長は、何れにしても現段階では露米対立が「緩和」されただけであり、関係の完全なるリセットについて言及するのは時期尚早だと指摘する。ウクライナ問題、欧州の安全保障問題などをめぐる米国の立場は依然、ロシアの見解とは正反対のところに位置しているからである。

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