EU首脳、加盟国領空のベラルーシ機飛行禁止を決定 緊急着陸事件の制裁

欧州連合(EU)は、24日の首脳会議でベラルーシがライアンエアー機を緊急着陸させた問題を協議し、EU領空でのベラルーシ航空機の飛行やEU域内の空港の利用禁止などの制裁措置を科すことを決定した。
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シャルル・ミシェル欧州理事会議長のスポークスマンであるバレンド・レイツ氏は、ツイッターで「EU首脳は、欧州理事会に対し、EU領空でのベラルーシ航空機の飛行の禁止やEU域内の空港での離着陸禁止などの必要な措置を講じるよう求めた」との文書を公開した。

​また、欧州理事会は欧州の航空会社に対し、ベラルーシ上空を飛行しないよう呼びかけているという。

一方、ベラルーシ外務省のアナトリー・グラズ報道官は、今回の事件におけるベラルーシ当局の着陸支持は国際基準に従ったものであると述べた。

EUおよび個々のEU加盟国、NATO、ジャーナリズムおよび人権団体は、緊急着陸とプロタセビチ氏の拘束を非難し、ベラルーシ当局に同氏を直ちに釈放するよう求めた。


23日、ギリシャのアテネからリトアニアのビリニュスに向かっていたアイルランドの格安航空会社ライアンエアーの航空機が、機内に爆発物があるとの通報を受け、ベラルーシのミンスクに緊急着陸した。戦闘機MiG-29が出動し、航空機に同伴したが、爆発物は見つからなかった。

ライアンエアー機緊急着陸 事件の責任者に制裁を課すべき=欧州委員長

航空機には、ベラルーシで過激派組織に認定されたTelegramチャンネル「Nexta」を作成したロマン・プロタセビチ氏が搭乗していた。着陸後、プロタセビチ氏はベラルーシ当局に拘束された。

プロタセビチ氏は、ベラルーシでテロ関係者のリストに加えられている。Telegramチャンネル「Nexta」を使って政府当局者や治安当局者に対する社会的な敵意を扇動した疑いが持たれており、刑事事件で起訴された。最大15年の懲役が科される可能性がある。

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