同庁の捜査員はスプートニクからの取材に対して、捜査の詳細は明かせないものの、全体としてはさらに聴き取り、検証を行い、捜査となることを明かした。「日本側、ロシア側の船の乗員らに聴き取り調査を行う。双方の話を聞かないうちは、状況はつかめない。この先の捜査の詳細もどれほど長引くのかは話すことができない」(ロシア語からの和訳)
ロシア捜査委員会・極東支部報道部は、第八北幸丸は衝突する前に視界不良のオホーツク海を警笛を鳴らさずに航海していたとして、海上交通安全規則に違反していたかどうかの捜査が開始されたことを明らかにした。
マーリン駐札幌ロシア総領事は、ボートは視界不良の時は絶えず警笛を出し続けていなければならないと指摘している。
「日本の船の乗員らが視界不良の海域に出た際のルールを定めた国際合意を順守していたかという問題がある。彼らは切れ目なく警笛を鳴らしつづけていなければならなかった。最悪の場合、船を見つけることは不可能だ。船はプラスチック製だからレーダーには映らない。映し出される可能性はゼロだ。」
北海道の紋別海上保安部によると、日本時間の26日6時ごろ、紋別港から23キロ沖合のオホーツク海で紋別漁協所属の毛ガニ漁船「第八北幸丸」(9.7トン)とロシアの貿易船「アムール」(662トン)が衝突。第八北幸丸の乗員5人はロシア側に救助されたものの、そのうち3人は意識が戻らず、その後、死亡が確認された。