北極の永久凍土溶解による損失が2050年までに5兆ルーブルに=ロシア天然資源・環境省

北極の永久凍土の劣化による損失が2050年までに5兆ルーブル(約7兆4762億円)に達するおそれがある。ロシア天然資源・環境省のアレクサンドル・コズロフ大臣が発表した。永久凍土の溶解は約3分の1の原因が原油や天然ガスの採掘、およびその他の問題によるとされる。
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同大臣によれば、永久凍土の劣化は、「技術システムの故障」の23%、石油やガスといった炭化水素の生産上の損失の29%の原因となっている。また劣化によって、道路や鉄道建設に関連する問題が発生し、北極の永久凍土地域の40%超のインフラ設備が変形している。

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この問題の解決のため、7月30日までに同省は永久凍土の状況をモリタリングするシステム開発での法案提出を計画している。

また、5月にはグリーンランド南西部の氷床が溶解したことから、大西洋に有毒な水銀化合物が流出したという研究が報告されている。

また、昨年夏にロシアの研究者らは、ロシア北部の温暖化を原因とする永久凍土の溶解が、たとえばシベリア潰瘍といった古代の病気発生のリスクを高めていると警告した。

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