共同通信によれば、IOCのプレーブックには「リスクや影響が完全に排除されるとは限らないため、自己責任の参加に同意するものとする」と明記されている。意見交換会の質疑応答でプレーブックに記載の五輪参加者に義務付けられた同意書について米国の選手委員から質問が上がった。同委員は「(過去の五輪で)暑さやコロナに関して署名の必要があったことを覚えていない」と指摘したが、バッハ会長は自身が出場した五輪でも署名義務はあったと答えている。
バッハ会長のこの声明に日本のYahoo!ニュース上にはあきれ返ったユーザーのコメントが続々と書きこまれている。スポーツマンにとっては感染は選手生命を左右する一大事になりかねないことから、スポーツの祭典を寿ぐIOCが感染に対して責任を負わないと断言したことにあまりに無責任と非難の声が集まっている。
ここ数日、IOC幹部の発言の度に日本の市民からは驚きと怒りが表されている。IOC古参のディック・パウンド氏(79)は23日、「週刊文春」の単独インタビューに応じ、仮に菅首相が中止を求めても「大会は開催される」と述べた。その翌日にはバッハ会長が「我々はいくらかの犠牲を払わなければならない」と発言し、批判が殺到している。
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