米国は初の北極戦争に備える必要がある=ナショナル・インタレスト誌

米国は、気候変動と北極大陸での競争激化から同地域でロシアに積極的に対抗するため、自国軍の増強と軍事戦略の見直しを常に行っているとナショナル・インタレスト誌が報じた。報道では、初の北極戦争に備えるよう米国政府にアピールした。
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同誌によれば、北極の氷の急速な溶解が新たな航路開発を促進し、インフラ展開と極北での軍事的存在の増強でロシア政府を後押ししたという。このことは米国政府にとって大きな懸念となり、それにより米国は自国軍の準備を加速し、他の北極地域の国々、特にノルウェーとの協力の模索を余儀なくされている

NATO ロシアの北極圏における軍事力増強について議論へ
同誌では、「ロシアは北極で大きな成功を得ていることは広く知られているが、それに対抗するという米国政府の関心から見た場合、同地域での米国とノルウェーの軍事同盟は大きな意義を持つことになる」と指摘をする。また、報道では、同じくロシア政府は自国の砕氷船隊の増強に成功したが、これらは米国にとって懸念材料となる可能性があり、同国に「初の北極戦争」の準備を求めることとなったと強調した。

この間、通信社スプートニクは、日本のロシア研究者である石川一洋氏に北極におけるロシアと日本の協力の可能性についてインタビューを行っている。

米軍や米国の外交官は、北極圏におけるロシアの影響力拡大を懸念していると繰り返し表明している。これに先立ち、米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、北極圏でロシアの役割が高まっていることから、「新たな紛争の舞台」が出現する可能性があると述べている。

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