米マンハッタンにある中国・ハワイ拳法アカデミーのトレーナーであるクオン・ダオ氏はCGTNのインタビューで、同アカデミーだけでも護身術で身を守りたいと考えている人の数が6〜7倍増え、そのほとんどがアジア系米国人だと述べている。ダオ氏によると、これは本当に憂慮すべきことで、「人々は護身術を求めており、私たちは人々がそういった状態に陥ったときに、自分の身を守る方法を見つけ出させてあげたいと思っている」と語った。
ダオ氏は護身術の教室について、「これらの講座の多くは無料で、誰でもパンチやキックのやり方を学ぶことができる。また携帯電話やバックの中にあるマスカラなどを使って攻撃者を殴る方法を学ぶことも可能だ」と説明している。
またニューヨーク在住のアジア系米国人のアニー・ウェルシュさんは、身近な物で相手を撃退する方法を学ぶことができてとてもうれしいと同局の取材で語った。ウェルシュさんは、「私はずっとニューヨークに住んでいるが、今は自分の身と、時々一緒に街を散歩する娘の身の安全を本当に心配している」と明かし、自分の身を守る方法を知っているかどうかで状況は大きく好転すると語っている。
護身術教室では、誰かが暴行を受けているのを目撃した場合に介入する方法を学ぶこともできるという。トレーナーのバルデスさんは、「このオンライントレーニングでは、これまでに7万5000人以上が参加している。パンデミックの規制が解除されるにつれ、関心が高まっている」と語っている。バルデスさんによると、「危険な状況に安全な方法で介入する方法」を知っていることが本当に重要になると考えており、それが今の緊張感を打開できるかもしれないし、誰かの命を救うことになるかもしれないという。
これよりも前、スプートニクは米国で「アジアン・ライブズ・マター」運動が展開していると報じている。
関連ニュース