中国当局は、同国の人口が記録的なペースで増加した20世紀半ばの人口爆発により、家族計画政策に取り組み始めた。当初、国の政策は避妊器具の配布と晩婚のプロパガンダに集中していたが、その後、当局は、出産を直接制限する政策を開始した。
中国では1979年、複数の例外を除いて一組の夫婦につき子どもは1人までとする「一人っ子政策」が導入された。違反した場合は、多額の罰金が科せられた。「一人っ子政策」は2015年に撤廃され、すべての夫婦に2人目の子どもを持つことが認められた。
出生率の低下により、中国は人口高齢化という新たな問題に直面した。中国の国家統計局は2020年1月、同国の2019年の出生率は人口1000人当たり10.48人に低下し、1949年の建国以来最低の水準になったと発表した。