独大衆紙ビルドの報道によれば、緊急着陸の原因は爆発物の通報。警察とライアンエア航空は「機内の安全が脅かされる潜在的な危険」シグナルを受け取ったことを公の場で明らかにした。ライアンエアの話では危険シグナルは航空管制センターから入っていた。
当時機内には160人が乗っていた。当機はベルリン空港に着陸後、直ちに治安維持機関によって点検されたものの、危険物らしきものは何も見つからなかった。乗客らは翌日5月31日の朝、別の機体によってクラクフ空港に到着している。
ライアンエア機がらみの事件はここ1週間で2度目。5月23日にも虚偽の爆発物の通報からビリニュス行きの航空機がミンスクに強制着陸させられ、国際的なスキャンダルに発展したばかり。
ギリシャのアテネからリトアニアのビリニュスに向かっていたアイルランドの格安航空会社ライアンエアーの航空機が、機内に爆発物があるとの通報を受け、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は着陸を命令した。戦闘機MiG-29が出動して同伴し、航空機はベラルーシのミンスクに緊急着陸した。その後の調査で爆発物は確認されなかった。
航空機には、ベラルーシで過激派組織に認定されたTelegramチャンネル「Nexta」を作成したロマン・プロタセビチ氏が搭乗していた。着陸後、プロタセビチ氏はベラルーシ当局に拘束された。プロタセビチ氏は、政府当局者や治安当局者に対する社会的な敵意を扇動した疑いが持たれており、刑事事件で起訴された。最大15年の懲役に科される可能性がある。
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