大坂選手は自身のツイッターでこのように表明した。
これは、数日前に投稿したときには想像も意図もしていなかった状況です。パリでの大会に誰もが再び集中できるように、大会やほかのプレーヤー、そして私自身とって、私が撤退することが最善だと思います。
大坂選手は27日、全仏オープン期間中、記者会見には一切応じないことを明らかにした。理由について、大坂選手は、会見は「アスリートのメンタルヘルスを無視」するものとし、会見拒否に対して運営組織側が科す罰金は支払うと明言していた。
30日に行われた1回戦で、大坂選手は世界63位のパトリシア・ティグ(ルーマニア)に勝利。試合後はコート上のインタビューに応じたものの、宣言していた通り、会見には現れなかった。
これを受け、大会主催者は1万5000ドル(約165万円)の罰金を科すと発表した。4大大会の主催者は連名で声明を発表し、大坂選手が今後も会見を拒否し続けた場合は、開催中の全仏オープンの失格処分のほか、今後の四大大会で出場停止処分となる可能性もあると通告した。
大坂選手は、ツイッターで「2018年の全米オープン以降、長い間うつ病に悩まされてきた」と告白。また、自身の状況について「私はもともと人前で話せる人間ではないし、世界中のメディアに向けて話す前にはいつも大きな不安の波に襲われる」と詳しく説明した。そのうえで「少しの間コートから離れるつもりだ」と明らかにした。
大阪選手は全米オープン(2018、2020)と全豪オープン(2019、2021)で2度優勝している。
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