中国疾病予防管理センターは5月28日、男性から採取したサンプルの全ゲノムシーケンスを行った。結果、H10N3 ウイルスの陽性反応を示した。
ウイルスの全ゲノム解析は、これが鳥由来であり、ヒトに「効果的」に感染する能力は持っていないことを示したという。
男性の濃厚接触者は医学的観察下に置かれたが、異常は見つからなかった。現在、男性の容体は安定しており、概ね退院可能な状態にあるという。
これまでに世界でH10N3のヒトからヒトへの感染は確認されておらず、H10N3は鳥に対する病原性も低いと考えられている。専門家らは、今回のケースは「鳥からヒトへの偶発的なウイルス伝播」であり、「大規模に感染が拡大するリスクは極めて低い」との見方を示している。専門家たちは、病気で死んだ鳥との接触を避け、可能な限り生きている鳥との接触も避け、食品衛生に注意を払い、保護措置を講じるよう推奨した。
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