欧州食品安全機関(EFSA)はことし1月、ミールワーム(ゴミムシダマシ科の幼虫)の食用が安全と判断し、5月に市場での販売を承認した。そこでパリのレストラン「Inoveat」は、ミールワームをはじめとする昆虫の幼虫を使った料理の提供を開始した。
シェフのローラン・ヴェイエさんが腕を振るって作った料理は、冒険心のある来店客を満足させているという。ちなみにヴェイエさんのおすすめは、ミールワームの粉末とサツマイモ、幼虫のソテーを絡ませたパスタ料理だ。
見た目の抵抗感が強いミールワームだが、実はタンパク質や食物繊維が豊富に含まれており、サラダに使ったり、粉末状にしてパスタやパンの材料にしたりすることが可能な用途の広い食材だ。また、二酸化炭素の排出量を抑えられるとして、「未来の食材」としても注目が高まっている。
ヴェイエさんは今後の課題として、ミールワームと他の食材との組み合わせの研究と、世論を味方につけることの2つを挙げている。