同通信社によると、金正恩氏はそのメッセージの中で、北朝鮮は長きにわたる「防衛と自衛」をようやく克服し、今は進化するすべての分野で前進するため急速で抜本的な変革が必要だと述べている。
書簡では、以下のように述べられている。
「近年、歴史上最も困難な状況にもかかわらず、国家権力と国の地位が飛躍的に向上している。我々は今、あらゆる物が不足している状況の中で必死に戦っているが、社会主義の下で誰もが羨むことなく豊かに暮らせる生活を実現することは、決して遠い未来の話ではない」。
またそのメッセージの中で、国の経済を改善・強化し、国を発展の成功軌道に乗せるという新段階の目標を示している。金氏は、北朝鮮「社会の主役」である労働階級を含め、社会のすべての構成員がそのプロセスに参加すると強調した。
金氏による労働組合大会へのメッセージは、欧米メディアは無視できないものだった。米紙ワシントン・ポストは、パンデミックや米国主導の経済制裁に伴う困難な状況下で、北朝鮮の指導者は、金氏自身が「国内の反社会主義的要素に対する妥協のない戦い」とよぶ政治的抑圧によって自身の権力を固めようとするだろうと報じている。同紙は、核兵器を持つ極貧の国の支配者が、米政権と軍縮について真剣に交渉する代わりに、米国を直接脅かす強力な核兵器を開発し続けているとの懸念を読者に伝えている。
スプートニクは以前、バイデン大統領の誕生後、米国の対北朝鮮政策がどのように変化するかについて報じている。