ギリシャ、不法移民の抑制に音響兵器を使用=Euronews

TV チャンネル「Euronews」によると、過去 20 年間で世界における移民数は 80% 増加し、この移民の流れが近い将来に減少すると期待できる理由はない。そのため、ギリシャを含む複数の欧州諸国は、不法移民を抑制するための措置を強化することを決めた。
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Euronews は、ギリシャとトルコを分かつ国境となっているエヴロス川に沿って約200キロの国境を持つギリシャは、移民の不法入国に対して非常に脆弱だと伝えている。その理由は、欧州へ向かう移民の流れを止めるために欧州連合(EU)から多額の資金を受け取ったトルコが頻繁に合意に違反するため、ギリシャは国境の川を渡ろうとする攻撃的な気構えの数万人の不法移民に警察や軍の力を借りて対処しなければならないからだという。

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ギリシャは近年、トルコと分かつ国境の自国側で、長距離音響発生装置(Long Range Acoustic Device、LRAD)を含む、物理的および仮想的な数多くの防護障壁のテストを行っている。Euronewsによると、LRADは非殺傷兵器で、デモを解散させるために米国で開発された。

 LRADは、遠隔から超低周波振動を発生させて人間の精神に影響を与えることができる音響兵器で、パニック、一時的な視力喪失、その他の身体的障害を引き起こす。

ギリシャの国境警備隊は、装甲機動車にLRADを設置し、国境の必要なエリアにすばやく移動できるようにしている。

先に「スプートニク」は、米国が抱える不法移民問題や、トランプ前政権とバイデン現政権の移民政策の違いについて報じた。

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