南アフリカでは複婚は公式には認められていないが、ほとんどの男性には複数の妻がいる。しかし、この複婚による告発を受けることはないという。同紙によると、2009年から2018年まで大統領を務めたジェイコブ・ズマ氏には4人の妻がいる。
同国の内務省が起草した家族法の改正案には、一妻多夫制が盛り込まれている。これは、男女平等に向けた重要なステップとなるため採用される可能性が高いという。同国では今日、これまでの一夫多妻制は国民の不平等を助長する差別的なものとみなされており、この改正案が可決されれば一妻多夫制だけでなく、ヒンドゥー教、ユダヤ教、イスラム教などの儀式に基づく結婚もすべて認められることになる。
しかし同紙によると、この新しい取り組みには賛否両論がある。反対派は、子どもの父親が誰であるのかを明らかにするためにDNA検査が必要となり、家族関係をさらに悪化させることになると主張している。ちなみに、世界にはインド、ブータン、コンゴ、ナイジェリアなど一妻多夫制が一般的な地域もある。
今日女性たちは、家族間の関係においてだけでなく、男女の不平等に反対している。スプートニクは以前、性別が、日本を含むアジアにおける女性の出世の障壁となっている事について報じた。