CNNは、英国で11日に開幕するG7サミットの会場前で声明が公表されたと強調した。声明では、世界の元リーダーらは無念な思いとともに、2020年にはパンデミックに対する対策で世界的な協力が達成されなかったが、しかし、2021年には、G7とG20各国が中低所得国によりアクセスしやすいワクチンの生産で財政的支援を行なったなら、状況は改善されるだろうと訴えた。元リーダーらは、世界的レベルでパンデミックを克服するため、サミット参加国には2年間にわたり毎年およそ300億ドル(約3兆3000億円)の支出の保証を求めた。
英国のボリス・ジョンソン首相は、全世界のワクチン接種に具体的責任を負うことを「7大国」の同僚たちに急いで働きかけ、また、ワクチンプログラムの保護をアピールする新しい世界的な監視システム「Global Pandemic Radar」をサポートするよう働きかけると表明した。CNNによれば、ジョンソン首相は、まさに世界中でワクチン接種が行なわれることで、医療の歴史上偉大な達成が得られ、人命が救われることになるとした元リーダーらの声明に賛同しているという。
この間、通信社「スプートニク」は、172ヶ国を統合するプログラム「COVAX」の実現に向けた取り組みについて報じている。同プログラムは新型コロナウイルス用ワクチンのアクセスを保証する国際機構となる。
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