「我々はロシアにこうした会談の場を提案したが、まだ回答は得られていない。今、我々はNATO―ロシア理事会へロシアを召集するためにロシア側とコンタクトをとっている」
ストルテンベルグ事務局長は演説の度に繰り返している、NATOの作成したロシア非難リストを再度読み上げた。ストルテンベルグ氏は「ロシアの行う敵対的な活動スキーム」には「西側の民主化プロセスに干渉し、サイバー攻撃、偽情報といった破壊的行為」が含まれていると指摘し、ロシアは「ベラルーシのような権威主義的体制を支援している」と断定した。
こうした一方でストルテンベルグ氏は、NATOはロシアとの関係を予測可能なものにしておくためにロシアとの対話は続けねばならないという姿勢であると強調している。
NATOは2014年春、クリミアがロシアに再編成されると、自らの発案でロシアとのほぼあらゆる方向性の相互関係を断絶。NATO―ロシア理事会の開催も以前のように1か月に数回の会合ではなく、数か月に1度の頻度にまで落ち込んだ。2020年にはとうとう1度も開催されていない。
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