1つ目の実験は、食べ物をいくつかの器の一つに入れて隠し、どこに食べ物があるのかを指し示すというもの。また2つ目の実験は、普段よりも高いトーンの「犬」声で仔犬たちに話しかけるというものであった。これらの実験で、人間の手の動きや指示に対する犬の反応が細かく分析されたほか、仔犬たちが人間の方を見るまでにどれくらい時間を要するのかも計測された。
研究者グループは、人間と接触したことがない生後まもない犬が、人間から出された情報に反応し、それを正しく活用することができることを確認した。1つ目の実験では、どの犬も、人間のジェスチャーに従って、短い時間で、隠された食べ物を見つけることができた。また2つ目の実験では、人間が話しかけている間、犬は人間の目を見ることが分かった。そこで、研究者グループは、仔犬たちは生まれながらにして、人間から発せられたシグナルに反応する力を有しているとの結論を導き出した。言い換えれば、犬は生まれながら、人間とコンタクトを取る能力があるということである。
関連ニュース