コンゴ民主共和国でテロ、22人死亡

コンゴ民主共和国でイスラム原理主義のテロ組織「民主同盟軍」(ADF)が民間人を襲撃し、少なくとも22人を殺害した。新華社通信が現地政府の発表を引用して報じた。
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国内東部の北キヴ州では少なくとも15人の遺体が確認されたほか、隣接するイトゥリ州では7人の遺体が見つかった。現地の住人によると、いずれもADFの戦闘員らによって殺害されたという。

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「民主同盟軍」(ADF)は1995年に結成され、シャリーアに基づく国家樹立を目的としてコンゴ民主共和国や隣国ウガンダを拠点に反政府活動を開始した。ウガンダの反政府組織やイスラム原理主義の戦闘員らが多く合流しており、ウガンダ政府はテロ組織に指定している。

2001年にウガンダ軍の掃討作戦で幹部の多くが死亡したが、残存勢力はコンゴ民主共和国東部・北キヴ州に逃亡し、勢力は約1000~2000人とされている。

ADFは2014年以降,北キヴ州などで村落への襲撃を継続しているほか、2018年には同州で国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)部隊や治安当局などに対する襲撃を繰り返した。2017年には過激派組織「ダーイシュ(イスラム国、IS、ロシアでは活動禁止)」への合流を表明し、2019年にはコンゴ民主共和国で起こったテロについてダーイシュが初めて犯行声明を発表した。

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