プロパブリカは、IRSのデータを、一定期間におけるそれぞれの億万長者の資産増加に関するフォーブス誌の推定値と比較した。ベゾス氏の資産は2014~2018年にかけて990億ドル増加したが、所得税の支払いは9億7300万ドル未満で、実質的な所得税率はわずか0.98%だった。またベゾス氏は2007年、「連邦所得税を1セントも支払わなかった」という。
バフェット氏の資産も2014~2018年にかけて243億ドル増えたが、納税額は2370万ドルで、実質的な税率はわずか0.1%だった。
マスク氏の資産は139億ドル増加し、2018年には196億ドルと推定されたが、申告された収入は15億2000万ドルで、そのうち納税されたのは4億5500万ドルだった。マスク氏の実質的な税率は、3.27%。またプロパブリカによると、マスク氏は2018年に納税しなかった。
プロパブリカは、米大富豪のジョージ・ソロス氏も2016~2018年まで3年連続で所得税を払っていなかったと主張している。
プロパブリカは、情報提供者の身元も、その動機も正確にはわからないと主張している。
英フィナンシャル・タイムズ紙は、IRSは流出元を明らかにするための調査を開始したと報じている。