マスク氏やべゾス氏などの大富豪、納税額わずか=調査

米国の非営利の報道機関「プロパブリカ(ProPublica)」が、米国の内国歳入庁(IRS)の機密データを入手した。プロパブリカは、最も裕福な米国人数千人の15年以上にわたる納税記録を分析し、米投資会社バークシャー・ ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏、元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏、米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏、米電気自動車テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)などを含む25人の億万長者について、本来支払うべき所得税よりもはるかに少ない金額しか支払っていなかったとの結論に達した。
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プロパブリカは、IRSのデータを、一定期間におけるそれぞれの億万長者の資産増加に関するフォーブス誌の推定値と比較した。ベゾス氏の資産は2014~2018年にかけて990億ドル増加したが、所得税の支払いは9億7300万ドル未満で、実質的な所得税率はわずか0.98%だった。またベゾス氏は2007年、「連邦所得税を1セントも支払わなかった」という。

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バフェット氏の資産も2014~2018年にかけて243億ドル増えたが、納税額は2370万ドルで、実質的な税率はわずか0.1%だった。

マスク氏の資産は139億ドル増加し、2018年には196億ドルと推定されたが、申告された収入は15億2000万ドルで、そのうち納税されたのは4億5500万ドルだった。マスク氏の実質的な税率は、3.27%。またプロパブリカによると、マスク氏は2018年に納税しなかった。

プロパブリカは、米大富豪のジョージ・ソロス氏も2016~2018年まで3年連続で所得税を払っていなかったと主張している。

プロパブリカは、情報提供者の身元も、その動機も正確にはわからないと主張している。

英フィナンシャル・タイムズ紙は、IRSは流出元を明らかにするための調査を開始したと報じている

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