店長のマーティン・マックグアイルさんが妻のモーリーと一緒にフロリダ州ペンサコラ市にアイリッシュ・パブを開こうと決意したのは1977年。マーティンさんがアルコールを注ぎ、モーリーさんがお皿を運んで、テーブルを片付けるという二人三脚だった。モーリーさんは最初にもらったチップの1ドル札に狂喜し、これにその日の日付けを書き込み、幸運を期してバー・テーブルに張り付けた。
その時モーリーさんは自分の行為が未だにパブで続けられているようなトラディションになるとは想像もしなかったという。その翌日、他の客も最初のチップと同じように、自分のチップを次々とバー・テーブルに張り付けて帰った。こうして次第に紙幣コレクションは増えていき、この行為は店ではすっかりお馴染みのものとなった。
最近数えた際に天井には実に200万ドルもの紙幣がぶら下がっていることが判明している。紙幣は座っているお客さんの頭の上にあり、手を伸ばせば取れるところにあるため、盗まれないですむということもないわけだが、一枚一枚にはお客さんのサインがあり、ホッチキスの穴も開いているので、これを町の店で使うのは難しい。
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